最近、Wikipediaが盛んに寄付を呼びかけている。
 2015-07-17 Wikipedia
寄付を呼びかける文章が大きくなった。

Wikipediaはご存知の通り、広告収入が一切ない。本当に世界中、寄付だけで運営されている。

従来はヘルプメニューの一角に「寄付」と見出しが小さく載っていただけなので、気づかなかった方もいるかもしれない。だがWikipediaへの寄付は、海外では割と当たり前なのだ。

この「ソフトウェアへお金を払う」という考え方、1980年代は日本でもマニアの間で一般的であった。 

もともと、アマチュアが作ったソフトウェアは「パブリックドメイン」と「シェアウェア」に分かれていた。 

「パブリックドメイン」とは、誰もが無料で使えると作者が決めたソフト。現在の「フリーウェア」に相当するが、違いは、パブリックドメインは著作権も放棄していること。日本の法律では著作権を放棄することはできないことになっているので、やがてフリーウェアと名前が変わった。

「シェアウェア」とは、今でも使われているが、試しに使ってみてもし気に入ったら作者に報酬を支払うというもの。昔は日本でもこのシステムが機能していたのだが、最近は報酬を支払う善意のある人は本当にわずか。「気に入ったら500円ちょうだいね!」ってReadMeに書いても、送ってくる親切な人はまずゼロである。最近の人は、「シェアウェア」のシステムを知らないのだろう。

こうした日本のソフトウェア事情により、「ネット上にあるソフトウェアはすべて無料で使える」かのような風潮になってしまった。だから、Wikipediaへの寄付も、そういう習慣がないから、なかなか集まらないのであろう。

Wikipediaを利用するなら、わずかでもいいから、ぜひ寄付をしよう。多額である必要はない。少額の寄付がたくさん集まることにより、貴重な運営資金となるのである。

抵抗があるなら、「これはホテルでのボーイに払うチップのようなものだ。」と思えば良い。または募金活動である。寄付は簡単である。

「献血」をやったことのある人は多いだろう。あれと同じだ。寄付も献血も、英語で「ドネーション」である。 

ボクはWikipediaはもちろん、Apache OpenOfficeを使っているので、こちらにも寄付をしている。わずかながら。

Wikipedia
Wikipedia 寄付

Apache OpenOffice ダウンロード
Apache OpenOffice 寄付


  



イイネ!(投票する)